誰も知らない坪単価の謎

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坪単価

「お家の費用はどのくらいかかるかわからないので、始められません。

○○○設計さんは、1000万円以下を売りにしていますが、本当に建つのでしょうか?メンテナンスは大丈夫なのでしょうか?」

と言うようなメールをいただきました。

お金のことは本当に心配ですよね。そしてその際に出されるのが坪単価です。

お家の価格の目安になるので、参考になります。

坪単価の計算方法

ところで、あなたはこの坪単価の計算方法をご存知でしょうか?

多くの方は、「お家を作るのにかかる費用を、お家の面積で割っているんでしょう?」と答えるでしょう。

そう、ここまでは合っているのですが、それだけでは理解したことにはならないのです。

と言いますのも、坪単価に決まった計算方法はありません。

そのため「お家を作るのにかかる費用」の算定方法は決まっていないのです。

次に出てくる「お家の面積」の定義もないのです。

では、建築会社はどのようにしているのかと言うと、建築会社それぞれが自由に計算方法を考えて決めています。

その結果、あなたがどのような坪単価を知ることになるのかと言うと、建築会社があなたに知らせたい坪単価になっているのです。

「建築会社があなたに知らせたい坪単価」とは、どのような坪単価でしょうか?

それは、あなたの目を引き、声をかけてもらえるような坪単価です。

あなたが目を引く坪単価は、安い坪単価ではないでしょうか?

わざわざ高いところを見つけ「ここは坪単価が高いから、そこに聞きに行こう!」と言う方は多くはありません。

そのため、どこの会社も、工夫をして安い坪単価を表示するように頑張っているのです。

問題は、広告などに掲載されている安い坪単価であなたが希望するお家を建築することができるのかと言うことです。

現実にはなかなか難しいようですね。オプションとか諸経費と言って付け足して、どんどん増えてしまいます。

怖いのは、契約して「工事がスタートしてからの増額」です。

資金計画がずれてしまいますので、注意して下さいね。

ではどのようにすればお家の価格を理解しやすいのでしょうか?

お勧めは、実際に建ったお家を見せていただき、そのお家にかかった費用、経費を教わることです。

どのようなところで余分にかかったか等もしっかりと教わって下さい。

展示場ではなくて、実際のお家を見せてもらえる見学会は、この金額を聞くのには最適です。

安く見せていない金額を教えてもらって下さいね。

私は、この金額を「正直価格」と言っています。

もしかすると少し高めに感じてしまうかもしれません。

安く見せようとしていない本当の価格ですから少しは高く感じてしまうのですね。

誰も知らない坪単価の謎


+α -坪単価を安く見せる?-
坪単価を安く見せる方法で一番簡単なのは、建物の面積を増やして、施工内容を減らしていく方法です。内壁や収納までも減らしてしまう会社もあるようです。設備も、それなりの物に変えてしまいます。これでは使いやすいかどうかも疑問ですね。
坪単価を聞く時には、計算方法を確認して下さいね。

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