耐震等級3相当の闇

最近では耐震に気を付けている住宅会社も増えてきました。そこで使われるようになったのが「耐震等級3相当」です。品格法では一番強度のある「耐震等級3」ですが、それに準じた強度を持っていると表現するために利用されています。ところが、この「耐震等級3相当」が良いように使われており、会社によって内容が全くといって良いくらい違っています。注意が必要です。

間違い① 「1.5倍の強度があります」

耐震等級3の説明で「この家は建築基準法のお家より1.5倍の強度があります」と話す人がいますが少し違います。「建築基準法で想定している1.5倍の地震力に耐えられるお家」の方が正しい表現です。似ていますが、違うのです!

間違い② 「1.5倍の筋交で耐震等級3相当」

筋交とは、家を強くするための重要な部品です。ところが「1.5倍の強さなので1.5倍の量の筋交を入れています」と言う会社が少なくないようです。確かに、数を増やせばそれだけ強くなることは間違い無いのですが、もっと他にも検討しなくてはいけないことがたくさんあります。代表的なものだけでも

①壁釣り合い判定、②柱接合判定、③耐力壁線チェック

④床倍率判定、⑤火打構面判定

他に私は「偏心率」も求めています。同じ言葉を使っていても、内容は全然違うのです。。

間違い③「計算通りに筋交を入れたから強い家」

構造計算をしているとわかるのですが、PCの計算通りに筋交を並べれば良いものではありません。バランスや、上下の重なり具合をみる事も重要です。PCではそこまで考えてくれないのです。そこで、間取りを見ながら筋交の入れ方を考えていくことが大切です。特に2階との重なり具合は大切にしています。

 家づくりの中でも色々な言葉が使われますが、その意味が曖昧なことが少なくありません。確認して下さいね!

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