壁の中
事務所の壁の中の環境を測定してみましたので、2月27日~3月2日まで測定した温度について報告します。
測定した壁は、2階にある北側にしか窓のない部屋です。
この部屋は私が利用している部屋で滞在している時の気温は24度位です。私は乾燥に弱いので加湿器はガンガン回しています。
センサーは4箇所に設置しました。下の図を利用して説明します。
左から色の種類で壁の構造を表しました。赤丸はセンサーです。

オレンジ:石膏ボード:12.5mm
黄色:空間 :120mm
赤: 合板 :9.5mm
緑: 断熱材:25mm
青: 防湿シート
紫: 通気層:18mm
オレンジ:外壁材:16mm

スタートは27日で、あと2日間は会社が定休日でエアコンを止めているため、温度が下がり続けています。
最初と最後の温度が高いのは、私が滞在していてエアコンを利用しているためです。
温度が下がり続けている理由は、換気扇が動いていますので冷たい外気を常に部屋の中に入れているためでもあります。
1日目の朝は約18度でした。
2日経っても15度を保っているのには驚きました。
15度は暖かくはありませんが、寒くて震えるほどではありません。
外気の最低気温は0度を下回っています。
不思議な箇所が2箇所ありました。
1つ目は赤丸の場所。部屋の温度よりも壁の中の温度が高くなっています。
これは近くにある太陽光発電の配線が熱を持っているのかもしれません。
2つ目は紫の丸。外壁より屋内側の通気層の温度が低くなっています。
もしかすると測定誤差かもしれませんが、これは冷えている1階から通気させているので起きた現象かもしれません。
いずれにせよ通気が取れている証拠です。
壁体内合板表面の湿度も40%位と、問題ありませんでした。
理論と実験
理論と実験、大切ですね。
+α ―使ったセンサー―
センサーは「BME280」。
温度と湿度と気圧を一緒に測定します。写真をみて下さい。

コンセントの横に並べましたが、緑色の基盤の真ん中のグレーがセンサーです。小さいですね。測定誤差は±1度です。センサー毎の差は0.5度位に抑えられるように選びました。
I2Cでコンピューターのラズパイとつないでいます。データは10分おきにとりました。