台風と風の脅威

今年の台風は15号・19号とそれぞれが大きな被害を及ぼし、驚きと脅威を感じさせられました。

 風は住宅でそれほど注目されてきませんでしたが、これからは簡単に考えられません。と言うのも、雨漏れもしやすくなったり、物が飛んでくることがあるからです。

 全国の瞬間最大風速は横浜の43.8m/sが最大でした。では、宇都宮ではどのくらいの風が吹いていたのでしょうか?19号で10分間の平均風速は最大が16m/sでした。最大瞬間風速は発表されていないので推測してみると、2倍の32m/sが吹いていたと考えても良さそうです。写真は19号が来た時の午後6時頃の足場です。

 ゴルフ練習場のネットが倒れた事も忘れてはいけません。鉄塔などは、風速40m/sの風に耐えられるように設計しているそうです。と言うことは、他の鉄塔が今回の風で倒れてしまう可能性もあったと言うことになります。建造物が壊れ第三者に迷惑をかけた場合、自然災害の場合には補償をしなくてもいいと言うことにも驚きました。壊れた家の方は、なかなか納得できないでしょう。これからは土地購入の仕方も変わってくるかもしれません。

 栃木県内でも、各所でかなり川の氾濫が起きています。氾濫しそうな場所を知るには、各市町村で公開しているハザードマップを参考にしてください。土地を購入するときに不動産屋から行われる行われる重要事項では、このハザードマップを調べて伝える義務までは言われていません。不動産屋は「知らなければ伝えなくて良い」と言うニュアンスもありますので、気をつけてください。

 今までの家づくりは地震と断熱が注目されていましたが、これからは台風と水害も重要検討項目になります。私が子供の頃からは考えられない災害が、栃木で起きています。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる